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2011年11月

2011年11月30日 (水)

心惹かれるショーウィンドウ(アムステルダム)

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旅先で見かけるショップのウィンドウは旅の楽しみの一つだ。その国の特産品も一目瞭然だし、季節によっては様々な行事にまつわるディスプレイも楽しめる。特にヨーロッパのショーウィンドウはお洒落なものが多い。アムステルダム中央駅から南、ダムラック通りとスパイス通りに挿まれた地域はカフェや土産物屋でいつも賑わっている。王宮や新教会のあるダム広場へ向かう途中に黄色い丸い物体の並ぶショーウィンドウを見かけた。

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覗いてみるとチーズだった。店一杯に同じ種類のチーズがずらりと並んでいる様子は圧巻。

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アムステルダムのショーウィンドウはお洒落と言うよりお茶目なものが多かった。

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これは包丁立て。カラフルで可愛いけどグロい。因みにお値段は1万円強。

しかしながら一番オランダっぽく斬新なのは、所謂「飾り窓」と呼ばれる窓かもしれない。旧教会の塔にあがるため教会で前で時間待ちをしていると、目の前のコンビニのような何の装飾も無いガラス窓の中にいつの間にか下着姿の女性が立っていた。何かわからず頭の中に疑問符が飛び交ったが、しばらくすると隣の窓にも同じような女性が立ち始めて、これが所謂飾り窓の女かと気が付いた(気付くの遅いし)。オランダでは売春が合法化されているが、よりによって教会の前でやるのかととても驚いた。この地区に隣接するダムラックはかつてはアムステルダムの港であった場所。そのためこのあたりは水夫達の遊び場だった。港湾機能は時とともに西へと移動して行ったが、飾り窓地区だけはそのまま残ったのだそうだ。

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2011年11月21日 (月)

気になるベンチ(オランダ)

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最近ダッチデザインと、世界でも注目されているオランダ。街を歩いていても、洒落たベンチに出会ったりする。上の写真はユトレヒトの広場で見かけたもの。木の質感と凝ったアールが目を引く。掃除が行き届いていればと残念。

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アムステルダム・ザウド駅のチケットブース内の椅子。カフェなどを見ていても、アムステルダムはチープでお洒落感のあるものが多かった。

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アムステルダム・ザウド駅周辺のビジネス街にあったベンチ。雨ざらしで見る影もないが、デザインは滑らかで美しい。アムステルダム・ザウド駅は所謂ビジネス地区にあり観光客にはあまり利用価値はないかも。しかし空港へのアクセスは良く、なんと所要8分。

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2011年11月14日 (月)

アルルの跳ね橋(Pont Van Gogh)

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南仏アルル中心部から南へ3キロ、アルルとポン・ド・ブーを結ぶ運河にゴッホが描いた「アルルの跳ね橋」が再現されている。前回マヘレ橋で触れたのがこの橋で、正式な名称は「ヴァン・ゴッホ橋」という(ゴッホが描いた橋はラングロワ橋というらしいが、ゴッホ人気にあやかって再現したものなので)。建てられた場所は当時とは異なり、ゴッホの絵では橋は石積みの土台の上にのせられているがここではコンクリートである。周囲には何もなく景観も整えられていない。ただぽつんと橋があるだけだ。橋が再現されたのは1960年、長い年月風雨にさらされそれなりの趣は感じられる。

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2011年11月 7日 (月)

マヘレの跳ね橋

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運河が放射状に広がる特徴的な街アムステルダムには無数の橋が架かっているが、最も有名なのがアムステル川に架かるマヘレ橋だろう。アムステルダムに残る唯一の木造跳ね橋なのだそうだ。オリジナルは1671年に造られ、1722年に複葉式の跳ね橋(跳開橋)となった。マヘレ橋とは「ほっそりした橋」という意味だが、この橋を造らせたマヘレ姉妹の名にちなんで付けられたとも言われている。

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マヘレ橋はガイドブック等を見るとゴッホの「アルルの跳ね橋」のモデルとなったと書いてある。ゴッホは南仏アルルに実際に滞在していたわけだし、アムステルダムの橋をモデルにしなければならなかった理由がわからない。現にアルルにもモデルになった橋というものが再現されている。一体どちらが本当なのか?

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ゴッホは「アルルの跳ね橋」をモチーフにした絵を複数描いている。クレラーミュラー所蔵品のように「アルルの跳ね橋(ラングロワ橋)」と記されているものもあるのでアルルにあるものが一応の本家と見てまず間違いなさそうである。

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本家のラングロワ橋はアルル中心部から3キロほど行った運河に再現されているが、場所を変えて造ったため橋の下部構造にゴッホの絵と異なる部分があり趣が違うと感じる人も多い。一方マヘレの跳ね橋の下部構造は現在は白く塗られているためわかりにくいが、うっすらとレンガか何かを積み重ねたあとが見え、絵のイメージに近い。このあたりがマヘレ橋がモデルと言われている由縁になっているのかもしれない。

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夏の間(9月末まで)マヘレ橋は夜ライトアップされている。テレビで見たときにはとても美しく見えたが、川幅が広く周囲が暗いため、橋に取り付けられた電飾だけでは少々心許ない。ロマンチックというより淋しかった・・・。

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