京都府立陶板名画の庭
京都北山、植物園と接する一画に京都府立陶板名画の庭がある。1990年大阪で行なわれた「国際花と緑の万国博覧会」でダイコク電機のパビリオンを飾った陶板画4点に新たな4点を追加して展示したものである。オープンは2004年、万博のダイコク電機パビリオンと同じく安藤忠雄の設計である。
陶板画は、原画を撮影したポジフィルムを下に写真製版技術により陶製の板に転写し焼成したものである。陶板ゆえに水の中に揺らめくモネの睡蓮もあり得る。
奥の緑が植物園との境になっている。この植栽までは名画の庭の敷地らしい。ここに緑が見えるだけで、随分と爽やかな気持ちになる。、
狭い矩形の敷地を地下二階まで掘り下げ、階段状に水盤を設置し、その水盤を展示スペースとしている。長軸方向と対角線上を細いスロープが横切り立体回遊式の「庭」を形造る。中に入ってスロープを歩いていると入口で拍子抜けした敷地の狭さも感じられなくなって行く。天井のない開放感のせいなのか、歩を進めるにつれ変化して見える周囲の様子のせいなのか。
ミケランジェロの実物大「最後の審判」にはスロープを歩いている間に3度出会うことになる。システィーナ礼拝堂の壁を飾っているだけにその大きさは半端ではないが、ここでならそれぞれの目の高さでよく見ることが出来る。よく出来た仕掛けだと思う。
奥に見えるのは、スーラ、ルノアール、ゴッホの3点。モネと合わせて4点が印象派というのは随分偏った選択だと思うが、日本人好みといったところ?
空中にテラス状に張り出すスロープ
階段状の水盤の段差部分が滝になっているため、中を歩いている間中、水の音が絶えない。そのためなのか北山通に面しているにも関わらず車の音は殆ど聞こえず、街中にいることを忘れてしまいそうになる。マイナスイオンも一杯な気がする。そもそも「名画の庭」はダイコク電機の女子社員が名画を青空の下で見られたら気持ちいいかも、という一言から生まれたものだそうだ。行ってみるまでは絵なんて別に何処で見ても一緒だし、ましてや本物でもないものを・・・と思っていたのだが、実はなかなか爽やかで気持ちがよく自分の思い違いに気付かされてしまった。また来たいかも・・・。
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