「これって安藤忠雄?」 東京上野公園内にある国際子供図書館を目指して歩いていたとき、前方にガラスブロックの入り口を持つ建物が見えてきたので、あれがそうだろうと言ったところ旦那が不思議そうにしていました。現代建築に特別興味がなく、京都で学生時代を過ごした40代前半の私達にとっては、安藤忠雄=コンクリートの打ちっぱなし。コンクリートの打ちっぱなしは安藤が初めてやりはじめた位に思っているわけです(勿論そんなことはない)。古典的な西洋建築にガラスのエントランスを持つこの建物が、安藤忠雄だとは・・・なんかイメージ違う・・・という感じなのです。安藤建築には、ガラスのものも木の素材のものもあるのはわかってるんですけどね(笑)
この図書館は1906年に帝国図書館として建てられたものを保存・改修して利用、その改修部分に携わったのが安藤忠雄なのだそうです。昨年建造100周年を迎えた建物で、記念のHPが立ち上げられていました。
エントランス、このガラスブロックが旧帝国図書館を斜めに突き抜けて、後ろのカフェに繋がります。
階段の手摺の裏にガラス板がはめ込んであります。
こんな感じ。
上の写真の階段室の窓
ペンデンティブやコーニスといった西洋古典の建築言語が使われています。
3Fの通路部分、ここが建物の裏側にあたります。
ここはコンクリートのうちっぱなし。
2F通路。古い建物を包み込むように改修工事が行われています。SANAAの西沢立衛が「古いものは造ろうと思っても造れない」と言っていますが、古い建物に手を加えてさらに魅力的なものにしている良い例だと思います。
改修部分の階段室。上の写真の通路の奥にあります。
旧帝国図書館部分とは対照的にガラスと金属でスタイリッシュに。
改修工事が行われた裏庭に面した部分。コンクリートの打ちっぱなしにガラスのカーテンウォール。こちらから見るといかにも安藤忠雄。
入り口の反対側に挿入されたガラスブロック部分はカフェになっています。セルフサービスのカジュアルなものでした。
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