競技場

2008年9月17日 (水)

国家体育場(鳥の巣)

Kokkataiikujo1

9月の連休を利用してパラリンピック開催中の北京へ行くことにした。パラリンピックを観にいった訳ではなく単に休みがとりやすかっただけのことなのだが、せっかくなので話題の鳥の巣だけでも見に行くことにした。2008年北京オリンピックのために建てられたこの競技場は、正式名称を国家体育場といい、陸上競技とサッカーの試合が行なわれた。開会式や閉会式がここで行なわれたのは言うまでもない。場所は北京中心部の北、オリンピック公園にあり、周囲にはメインプールや奥体中心体育館等様々な施設が建っている。設計は青山のプラダで日本でも御馴染みのヘルツォーク&ド・ムーロン、スイス人建築家ユニットだ。曰く「呼吸しているような、人を迎え入れる空間を表現した」とのこと。

Kokkataiikujo2

ライトアップされるとさらに中が透けて見えてカッコイイ。ヘルツォーク&ド・ムーロン案は国際コンペと市民投票によって選ばれたが、特に市民投票で圧倒的人気だったらしい。

Kokkataiikujo3

薄暮の中の鳥の巣。どんな構造になっているのか見ただけではわからないが、簡単に言うと器の上にザルを被せたようなものらしい。ちなみにこの建築は米タイムズ誌による「世界10大奇跡の建築」に選ばれている。中国からは他にレム・コールハースのCCTVタワーとスティーブン・ホールの当代MOMAが選ばれている。10のうち3つが北京からの選出とは、北京がスゴイのかオリンピックがスゴイのか・・・。

Kokkataiikujo4

真ん中の赤い光は実は聖火。ナマ聖火初めて見たとちょっと嬉しくなる単純な私だった・・・。

Kokkataiikujo5

右端に鳥の巣、左の青とピンクのライトは国家遊泳中心(メインプール)

さて、北京はオリンピックグッズが様々なところで販売されている。鳥の巣のミニチュアも売られていると聞いていたのだが、もう売りつくされてしまったようで殆ど見かけなかった。25万円の金製のものはあったけれど、さすがに買えもしなければ欲しくもない。ちなみに最高額は70万円位の純金製のものだったのだそうだ。3000個限定のその模型は即完売だとか。人間って本当に限定品に弱いんだからとちょっと感心してしまった。日本人には何故そのようなものを金で作るのか理解しにくいが、おそらく中国では普通の発想なのだろうと思う。中国を旅行していると金の置物を販売している店を本当によく見かける。香港然り、上海然り。ショウウィンドウにはこんなものまでと思うような金の像が並んでいて割りに楽しい。なんでも、財産の保全のために金に換える人が多いからなのだそうだ(確かそう聞いたと思う)。私が見た25万の鳥の巣もそういったものの一つなのだろうか。財産に縁のない私としては、もっと安価な鳥の巣もたくさん作っておいて欲しかった・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (1)