広場

2010年3月20日 (土)

パラツキー広場(クトナーホラ)

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クトナーホラのパラツキー広場。自然発生的にできたのだろう非定形で微妙な勾配を持つ広場。

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緩い上り坂にパステルカラーの家が並ぶ。

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広場の入隅とでも言おうか。道が垂直に交わらないため、視覚的には入隅のように見える。人工的に整理されていない微妙なズレ具合がいい。

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左に見える高い塔は聖ヤコブ教会。

世界で一番美しいと形容される広場は多いが、私はこういう自然な広場の方が好きだ。雪のせいもあってか人のいない静かなパラツキー広場はかなり魅力的だった。

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2009年1月20日 (火)

旧市街広場(プラハ)

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初めてヨーロッパを旅したとき、広場の多さとそのステイタスの高さに驚いた。広場とは子供の遊び場程度の印象しかなかった当時の私には、ガイドブックの中で街歩きの重要ポイント的取り扱いの広場なるものが不思議でならなかった。

「何が楽しくてそんなところにわざわざ行くんだろう?」「マルクト広場ってどこにでもあるな(当然なんだけど)」「世界で1番美しい広場ってここもですか?」等々・・・。大体広場に美しさを求めること自体がわからなかった。そう思ったのも当然で、当時は今のように海外の情報が氾濫していた時代ではなかったし、日本にはヨーロッパ的広場という存在はまずないと言っていいのだから仕方がなかったのである。

そんな私もヨーロッパでの旅を重ねる内に、自然に「広場」へ足を向けるようになった。広場には、市庁舎や教会のようなランドマーク的建物が大抵の場合存在し町歩きのポイントになる。周囲を囲む建物も自然美しいものが多い。お洒落なカフェやレストラン、ホテルが並び優雅な一時を過ごしたくなる。ところによって、朝市や日曜市、クリスマス市等が開かれていることもあり、なんだかウキウキする。時にはストリートパフォーマーが、目を楽しませてくれることもある。そして、何といっても「人」がいる。どんなに美しい街も人がいないことには、楽しいムードにはならないのだ。という風に、ヨーロッパの広場はかくも色々な意味合いを持つ特別な場所なのである。

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旧市街広場では折りしもクリスマス市が開かれていた。ヨーロッパはクリスマスとお正月はほぼ同じ扱いなので、クリスマス市もクリスマス装飾も1月の3日くらいまではあるようだ。

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夕暮れ時の旧市街広場。右側のドームと塔を持つ建物は聖ミクラーシュ教会。左の高い塔は旧市庁舎。上の2枚の写真はこの塔の上から撮ったものだ。

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アイシングで飾られたクリスマス用のクッキー

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トゥルドロというチェコやハンガリーでメジャーなお菓子の売り場

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チクワかバームクーヘンのように棒に生地を巻きつけて焼く。表面についている粗目の砂糖が香ばしい。想像よりもカリッとした食感で、上手く表現できないけれどクッキーとクロワッサンを足して2で割ったような感じ?寒い冬には暖かそうな湯気が立ち上りさらにおいしそう・・・。中にはアーモンド味やクルミ味なんていうのもあるようだ。

こういったトゥルドロやパラチンキ(クレープのこと)や雑貨系の店舗は大体6時ごろには店じまいしてしまう。ビールやホットワイン等の飲み物系はかなり遅くまでやっているようだった。

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広場のクリスマスツリー

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大晦日の10時ごろからカウントダウン待ちの人が三々五々集まってくる。バンドのライブが開かれ、花火が打ち上げられ楽しそうな雰囲気だけど、イタリアやフランスのような物凄い人ごみということもなく、過ごしやすかった。ただ、こちらの人ってカウントダウンはやらないのかな?生バンドが歌うクィーンの「We Are the Champions」(ボヘミアアン・ラプソディじゃないのね)が終わり、ツリーの電飾が消え、さあ新年?と皆がシャンパンを開けようと構えたところ・・・再度ツリーが点灯し今まで見たことのない点滅を繰り返したという以外別段何もなく静かな新年を迎えた。私の隣にいたカップルもシャンパンを開けるタイミングがわからず暫く周囲の様子を伺っていたので、土地の人ではなかったのかも。

ちなみに、この年越し時点での花火は個人が好き好きに小規模の花火を広場で挙げているような感じだった。危険なので聖ミクラーシュ教会の前で消防車が待機していた。本格的なニューイヤー花火大会は1月1日の6時から20分ほどブルタヴァ川の北の方で打ち上げられているようだったが、旧市街広場からでも十分綺麗に見える。ヨーロッパの美しい街並みにかかる花火はまた格別である。

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3日の朝の旧市街広場。2日の夕方ごろから市場の撤去が始まっており淋しい感じに。

この頃のプラハは8時ごろにやっと明るくなり始める。この時間帯にはさすがに殆ど人通りもなく昼間の賑わいが嘘のようである。この日は前日の雪がうっすらと残り、なかなかいいムードだった。

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