Pythonbrug(アナコンダ橋)
アムステルダム中央駅からバスで東へ約15分、先鋭的な建築が立ち並ぶウォーターフロントの再開発地区に出る。お目当てはスポーレンブルグ島とボルネオ島を結ぶ赤い歩行者専用橋。大胆にうねる姿が印象的なその橋は、その形状からPythonbrugと呼ばれている。英語で言えばパイソン ブリッジだが、日本ではアナコンダ橋の名で知られている。どちらもニシキヘビのことなので同じことではあるが、パイソン橋ではいけなかったのだろうか。
アナコンダ橋は長さ90m、中央高さ9.5m。コンクリートの基礎に木製デッキ、鋼の上部構造からなる。2001年、ロッテルダムの環境デザイン集団WEST8設計。WEST8はボルネオ島スポーレンブルグ島の再開発を手がけており、この橋はそのプロジェクトの中の一つである。このWEST8の名前の由来がおもしろく、ロッテルダムの風向と風力を表したものなのだそうだ(西風・風力8)。オランダという国が風ともに生きてきたのだということを、ここでもまた実感させられる。
この橋はポピュラーメカニクスというサイトの「世界の不思議な橋18」の12位に選ばれている。ほかにはカラトラバやノーマン・フォスター等そうそうたるメンバーの手になる橋が並んでいた。
木製のデッキは階段の蹴上部がスケルトン状になっており、そこから川面が見える。なんだか清々しい気分になる。通行のためというよりも、散歩をするために渡りたくなる。歩道部が鞭をふるったように上下に畝り、周囲の風景の高さを上下に変える。自然に視線に動きが出て、これもなんとなく楽しい。この流線型のシルエットは夜ライトアップされるとカモメが翼を広げて飛んでいる姿に見えるという。見てみたかった。
橋の上から見た再開発地区。奥にエヘラーとドンヘンヘのホエールが見える。
アナコンダ橋へは・・・
メトロではなくバスを利用。駅前のGVBで無料の交通ガイドがもらえるのでバスの番号はそちらで確認のこと。バスは10分から15分に1本ほどあり、アナコンダ橋は終点で降りる。降りればすぐに橋が見えるので非常に便利。メトロ同様バスも1時間の間は乗り放題なので、橋でゆっくりしても十分に行って帰って来られるくらい(乗車時に切符の刻印を忘れないこと)。途中風車PUBの近くも通るので合わせて計画するのもよいかも・・・。
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